SNSで、海外でカフェで働く女の子が、あるお客様に対して笑顔で思いやりあふれた接客をしたところ、そのお客様から店舗のマネージャー経由でお褒めのお手紙と結構な額のチップまでもらえたと言って、泣いて喜んでいる動画が流れてきました。
動画の真偽は置いておいても、このお客様の気持ちがとてもよくわかるなあと思います。このお客様は女性で非常に不機嫌な様子で来店されたとのことでしたが、そんなときに、まさか、店員さんが優しくにこやかに接してくれるということは、感謝の気持ちよりもまず、恥ずかしかっただろうなあとも想像します。恥ずかしくてお詫びしたいような気持ですかね。
接客はお給料をもらって行う仕事ですが、このようにどんなお客様がいらっしゃっても、変わらず笑顔と親身な対応を行わなければいけない、大変エネルギーの要る、そして常に自分の今の状態がためされるかのような、人間力があがらないわけがないという仕事だと思います。そのような仕事だとしっかり認識して、精一杯の接客をなさっている方を見ると、その接客をしてくれている方が喜んでくれる、いい気分になってくれる、この接客が報われたと思ってくれる、さらにもっと接客の技術を勉強しようとやる気になってくれるようなことを言ったり、したくなります。
売る側と買う側という契約上の立ち位置を超えて、人と人とのふれあいが確かにそこにはあり、こういう些細なうれしいことが、人の1日を彩り、作り上げると思っています。
私は休みの日も、そういううれしいこと、楽しいことも目的の一つとして、買い物など出かけて行っているような気がします。
