大事なことのブログ

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裁判所から印象管理の勉強へ

先日、裁判所に行き、刑事事件の傍聴をしてまいりました。

きっかけは、職場での同僚との世間話から。その同僚は裁判の傍聴を趣味としていたらしく、そういえば私は法学部出身だったということを思い出しまして、むくむくと行きたい気持ちが湧いてきたので、即、足を運んだという経緯です。

厳粛な張りつめた雰囲気の中で、無駄のないやりとりが進み、私もすっかり感情も思考も持っていかれました。

そのような中で、私は裁判官の目力の強さと、それに反するような柔らかな語り口調と、でも極めて淡々と思考のみをフル回転なさっている様子、そして隙あらば強い目力を使って被告人を冷静に観察なさっている様子に、最も興味を抱き、心を掴まされました。

あ~、私もこうありたい、とまで思ってしまうほど、私の価値観上での話ですが、人としての強さや厳しさや軸そのものであるというブレるわけがないという、確固たる、確実なそのたたずまいに、ほれぼれするやらうらやましいやら、でした。

私はそれこそ何十年ぶりに裁判の傍聴に行ったわけですが、法の下に働かれている皆さんはこの強さと重さが求められるこの世界を毎日にして過ごす、いやいわば戦っていらっしゃるのだから、そのような瞬間の積み重ねにより、どんどん強く重くなっていかれるのであろうな、と一人、考えながら裁判所を後にしたまででした。

日々の積み重ねから否が応でも醸し出される強さ。一方で、意識して強く、重く「見せる」ということも可能ですし、そのようなあえての工夫が必要とされることも、生きているとやっぱりあります。

接客の仕事をしていて、そして自分が部下を持ち管理していると、何事にも動揺しない、強い自分、そして、何事も丁寧に取り扱い対応する重々しい自分が必要だったりします。

繰り返しになりますが、私は自分の中で大事にしている価値観のうち、「強さ」を一番に心の中に掲げているので、裁判官の御姿、所作、醸し出す雰囲気はとても良い刺激になりました。

裁判の傍聴に行って、こういう見方、感想を持って帰る人間はそういないんだろうなあとも思いましたが・・・前もって同僚から聞いていたように、傍聴席は法曹界で働くことを目指している若者たちが多く、一生懸命ノートにメモをとっている姿ばかりでしたから。

私が法学から身に着けたものは、ああいえばこういうの理論武装、というと格好良いですが、屁理屈を重ねて決して退かないしつこさ(法学にはこういう要素はないですし、法学はこういうことを決して教えてはいません・・・法学に真剣に向き合わなかった私はこう都合のよいように受け取っているわけです、呆れてください・・・)しかなかった、かもしれません。

つまり、裁判を目の前に、私が俄然興味を持ったのは、人に与える印象と、戦略的な論法(結果、これも、第三者の感情や思考をどちらの方向に持っていかせたいかという、結局、人に与える印象にもつながるかなと)でした。

ということで、この日帰宅してから私がAmazonでポチっとしたのは、「印象管理の教科書」という本です。ビジネスにおける基本的なマナーは、他者にどのような印象を与えるために存在しているのかといったことが事細かに書かれている本です。まだまだ読み始めですが、いつもの読書とは違い、ちょっと本気で学ぶ意識で完読したいと思っています。